バナナバナナバナナ!

バナナって素晴らしい。
我が家では果物好きの下の子のために、一年を通してバナナの買い置きがある。

バナナのいいところを数えるとキリがないけれど、1に美味しい、2にお財布に優しい、3に子どもが自分で食べられること、だと思う。
小さいお子さんをお持ちの方は共感してくれると思うのだけど、果物の中で、子どもが自分ひとりでさっと食べられるものというのは限られている。
いちご、ぶどう、さくらんぼ、みかんにブルーベリーといったあたりだろうか。
この中で、通年で価格が安定していて、長期間手に入りやすい、となるとこれはもう圧倒的にバナナが優勝なのだ。(ちなみに準優勝はみかん)
しかもスーパーでの回転も早いから、野菜売り場の見切り品コーナーに行くとたいていバナナが置いてあるのも嬉しい。
ちょっとまだ緑がかった青臭そうなバナナは定価で、しっかり熟れてシュガースポットが出ている食べごろのものの方が安いのを見つけると、つい嬉しくて「2房買っちゃおうかな」と思ったりする。
子ども達が小さいうちは、一人で1本を食べきれないので、いつも半分こにしてあげていた。ある日いつも通りバナナを包丁で切ろうとすると、我が家に遊びにきていたママ友が「えっ?手で切れるよ」といって、両端を持って真っ二つにわけた。切るではなくまさしく折るのである。それも意外に優しく折れる。折る、というとなんだかぐちゃっと潰れそうな気がするが、皮の折り目となる箇所あたりに爪で横に筋をつけておくと、すんなりその筋に沿って折れる。バリッでもなく、もちゃでもなく、はりっと折れる。
その日から、我が家でもバナナをわける際は手で折るようになったのはいうまでもない。

そんな優秀なバナナの唯一の(?)弱点は、真夏の熟成が早いことで、どんどん熟れて外皮が黒くなってくると消費が間に合わないときがある。
そんな時は1.5〜2センチくらいのぶつ切りにしてラップに並べて冷凍してしまう。子ども達はこの冷凍バナナが好きで、夏、学校から帰ってくると冷凍庫をのぞき込んではアイスの代わりにこのバナナを口に放り込む。
ひょいぱくとやっていると2本くらいはあっという間に減ってしまうから、どれだけ追熟したバナナがあっても困ることはないのだ。
ヨーグルトと牛乳とこの冷凍バナナで作るバナナジュースもシェイクに近いとろみがあってひんやり美味しく、夏の朝ごはんにおやつにとよく活躍する。
バナナは優秀なのだ。