すき きらい

2025.08.31

我が家は娘二人と夫と私の4人家族。
当たり前だけど、それぞれにすききらいがある。

夫は山芋と生のトマトにアレルギーがあり、甘いもの全般が好きではない。
上の娘は甘いもの全般が得意。辛いものは極端に苦手で、ほんの少し胡椒を入れただけでも「これ胡椒入れた?」とめざとい。
下の娘は辛いものはまぁいけるが、芋、栗、カボチャが嫌いな小5女子。

それぞれ好き嫌いはあるものの、アレルギーがあるのは夫だけなので、比較的こんだて作りは気楽なものだ。山芋は毎日食べるものではないし、生トマトは(夫が)除けばいいだけだから。そんなこんなでその時あるものや、自分が作りたいものを考えて食事を作る。

子ども達が小さいうちはあまり気にならなかったのだけど、どちらも小学生くらいになった頃、夫と下の子、私と上の子は食べ物の好みが似ているのではないか、とはたと気づいた。

一例を挙げると
⚫︎夫と下の子
好きなもの:白身のお刺身、肉類全般、パスタ
苦手なもの:生のトマト、芋栗カボチャ、梅干し、生クリーム、酢の物
⚫︎私と上の子
好きなもの:和菓子全般、もち、あんこ
苦手なもの:苦味の強いもの

不思議なのは、食べ物のすききらいだけでなく、体質や性格も、なんとなく夫と下の子が似ており、私と上の子が似ているところが多いことだ。

夫も下の子も几帳面で、洗濯物を畳ませれば角を揃えてきっちりたたむ。
人の気持ちに敏感で、友達も多くよく気がつくタイプだが、気を使いすぎるきらいがある。たくさん食べて活動量も多く、運動させれば何によらず人並み以上にできる。暑がりで、お腹が空くとすぐ機嫌が悪くなる。ネアカだが不安なことや嫌なことがあると夜眠れない。

対して私と上の子は大雑把で片付けが苦手。洗濯物はそれなりにたたむが、誰が畳んだかは畳んだ物を見れば一目瞭然。人といるのは好きだけど、自分で話すのは得意でない。でも誰といてもそれなりに楽しめる。本を読むのが好きで、運動はからきしだ。異常な寒がりで冬はおしゃれより防寒できるかどうかで服を選ぶ。基本根暗だが、忘れっぽいので嫌なことがあっても寝ればたいてい機嫌が直る。

もちろん親子で似ている部分もあれば、似ていないところもたくさんある。
子ども達がもっと大きくなったら変わってくるところも増えるだろう。

私は昔から自分の性格にうんざりするほどがっかりしてきたが、子どもを産んで良かったことの一つは、「性格は持って生まれたものだ」という事実(と諦め)を自分の子どもから実体験として学べたことだと思う。

娘達を見ていると、それなりに似たような環境で、なるべく差をつけずに育てたつもりだけれど、まるで性格が違う。
ケンカは日々たえないが、それぞれ自分にない相手の性格をそれなりに好ましく思い、時に尊敬し合っているところもあるし、相手が不得意とするシーンに立ち会うと「この子はホントダメだな・・・私がやってあげないとなんだから」となんだかんだ張り切って、お互いを助け合っている場面も見かける。

どれだけ自分が自分に落胆しても、周りは意外とうんざりもがっかりもしていない。なかなかうまくできているもんなんだよな、とおもう。


ところで、性格と体質は密接に結びついている気がしませんか。インドのアーユルヴェーダなんかをご存じの方はきっとお詳しいのだろう。好き嫌いも体質からくるものも多いのではないか。
そう考えると食べ物を変えれば、いずれ性格も・・・と思うのは浅はかなんだろうな、きっと。

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