「ごまをする」って日本語としてあまりいい使われ方をすることが少なくて悲しい。
小学生の頃、同居していた祖母と一緒に、よくごますりをしました。鉄のフライパンでパチッと弾けるまで炒ったごまをすり鉢にあけ、私がすりこぎ、祖母がすり鉢を押さえる係でご〜りご〜り、ご〜りご〜り。子どもの私にはどれだけすりこぎを回しても、永遠にごまはすりきれず、腕が疲れて祖母に替わってもらうと、あっという間にすり終わり・・・。
ごま和え用に砂糖と醤油を入れて「美味しいから、なめてごらん」とにこにこ味見をさせてくれたおばあちゃん。私にとって「ごまをする」のはそんなおばあちゃんの記憶です。
材料と作り方
※作りやすい分量
- 里芋 小6〜8個(正味400g)
- 黒ごま 30g
- みそ 大さじ1と½
- はちみつ 大さじ2
- 里芋は洗ってよく乾かす。湯気の立った蒸し器に入れて15〜20分ほど蒸す。竹ぐしがすっと通るようになったら、蒸し器から出し、粗熱が取れたら皮をむいて大きいものは一口大に切る。
- すり鉢に黒ごまを入れてよくすり、みそを加えて粒がなめらかになるまですりまぜ、はちみつを加えてさらに混ぜる。
- 2に1を加えて和え、器に盛る。
里芋はレンジ加熱でも可。
市販のすりごまでもできますが、摺りたてのごまの味わいが、たわいない里芋の美味しさを格段に引き立ててくれます。みそもすり鉢でする事で風味がアップするので、ちょっと一手間かけてごちそうに。
みそ、はちみつはメーカーによって水分量が異なります。和え衣が固い場合ははちみつを小さじ1足してゆるめてみてください。